桐壺更衣 5題
- 誰よりも愛されて
- 思い出と形見一つ
- 薄命ゆえの美しさ哉
- 共に生きたいと願う
- 夜も朝も愛し合って
『源氏物語』より。物語を読んで、自分のイメージで。
空蝉 5題
- 望まぬ逢瀬
- 突っぱねた腕
- 身を焦がす恋情を理性で押さえつけて
- 二度目はない
- 香りと薄衣だけ残して
夕顔 5題
- 恋人にしたい人
- あなたの色に染まる
- 無邪気でいて垣間見せる妖艶さ
- 怖がりで寂しがり屋
- ただあなたを信じて
若紫 5題
- 初恋によく似た面差し
- 何も知らぬ純白の乙女
- ただただ無邪気
- 藤の紫にて
- 攫われて愛が始まる
4.は「ふじのゆかりにて」と読みます。
末摘花 5題
- 男心に疎すぎて
- 内気から言葉を交わすことすら出来なくて
- ひどい愛され方だと気づきもしないまま
- 時代錯誤のセンス
- 一つ誇れる美しさ
藤壺の宮 5題
- 憧憬から始まった最初の恋
- 心は求め続ける。あの一夜を
- 笑いかけてくれる度に胸を苛む罪悪感
- 隠し持つ秘密
- 絡め取られた髪に退路を断たれた
朧月夜 5題
- 敵の娘だと知らずに
- 兄の寵姫
- 嵐の翌朝に発覚した逢引
- 裏切りを咎められることはなく
- 出会ったのは春霞の月夜
六条御息所 5題
- 年上だから甘えられない
- プライドと教養が邪魔をする
- 恋人への荒れ狂う嫉妬
- 未練を振り切って遠く離れた地へ
- 全てを嫌悪へと導く欠点
葵の上 5題
- 最期に通じ合った心
- 気高く近寄らせない
- 恋人のつれなさを恨むでもなく
- 傅かれて育った矜持
- 急速に縮まった心の距離
4.傅かれて―かしずかれて。
花散里 5題
- 老夫婦のような関係
- 諦めていたところに訪れ
- 浮気を咎めずじっと待つ
- 傍にいてくれるだけで心安らぐ
- 全てを許容し受け入れてくれる
明石の上 5題
- 一番の幸せ者
- 身分違いに思い悩む
- 夜離れが続く
- 愛していると言いながら会いに来ず
- じっと耐え忍ぶこの身
3.夜離れ―よがれ。
紫の上 5題
- 可愛い嫉妬
- 会わないうちに匂う大人の色香
- 離れていたからこそより情は深く
- 理想に育て上げた愛しい人
- 愛してはいるけれど形にはならず